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電話を切ってから5分後、
武田が図書館に来た。
直哉は、早速切り出した。
直哉「話したいことって、なんだよ?」
武田「実はな…お前が理科室で何をしていたか、見ていたんだよ!」
直哉は内心、びくっとした。
直哉「そっか…見られてたか…」
武田「あんなことをするには、まず、おにをおびき寄せないといけないし、何より…」
ただでは済まないぞ、と心の中で言った。
直哉「知ってるよ…でも、誰かが犠牲になる。だろ?」
武田「…実行するのか?」
直哉は、ためらうことなくうなずいた。
直哉「あぁ!」
武田「俺が何を言っても気持ちは変わらないだろうが…中山(結衣)が悲しむぞ?」
直哉「…結衣も…きっとわかってくれる。」
武田「そうか…朝霧!すまん」
そう言って、武田は直哉の鳩尾を殴った。
直哉「ぐぁ!武田…お前…」
武田は何も言わずに去っていった。
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