悪魔

6/6
802人が本棚に入れています
本棚に追加
/123ページ
電話を切ってから5分後、 武田が図書館に来た。 直哉は、早速切り出した。 直哉「話したいことって、なんだよ?」 武田「実はな…お前が理科室で何をしていたか、見ていたんだよ!」 直哉は内心、びくっとした。 直哉「そっか…見られてたか…」 武田「あんなことをするには、まず、おにをおびき寄せないといけないし、何より…」 ただでは済まないぞ、と心の中で言った。 直哉「知ってるよ…でも、誰かが犠牲になる。だろ?」 武田「…実行するのか?」 直哉は、ためらうことなくうなずいた。 直哉「あぁ!」 武田「俺が何を言っても気持ちは変わらないだろうが…中山(結衣)が悲しむぞ?」 直哉「…結衣も…きっとわかってくれる。」 武田「そうか…朝霧!すまん」 そう言って、武田は直哉の鳩尾を殴った。 直哉「ぐぁ!武田…お前…」 武田は何も言わずに去っていった。
/123ページ

最初のコメントを投稿しよう!