第42章 プライドかけたお正月

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時間はあっという間に流れ、夕方になって真美子が 「私そろそろ帰るね、レイさんまたね。」 「真美子さん、気をつけて帰って下さいね。」 しかし台所を見て愕然とした。真美子は作るだけ作って鍋とかを洗わず、散らかして帰っていったのだ。 私は舅に片付けさせるのはしのびないので、全て片付けを済ませて余った料理を皿や容器に入れて冷蔵庫にしまった。 「お義父さん、料理は冷蔵庫に入れてありますから温めて食べて下さいね。」 「レイさん、俺が片付けたのに悪かったね。ありがとう。」 片付けも一段落して私達も家に帰った。私は肉体的も精神的にも疲れ果てて、帰るなり寝てしまった。 伸治は私の頭を撫でて 「レイ、頑張ってくれたね。ありがとう。おかげで面目を保てたよ。」 私は 「これが嫁の意地というやつよ。」 と言うなり、眠ってしまった。
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