【第二章】

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優也と竜二は二人で、歩いて学校に向かっている。 どうやら学校はそう遠くないみたいだ。 歩き出して10分ぼど経つと、二人と同じ服を着た人が段々と増えてきた。 男子はみんな知らん顔をし、早歩きで去っていくが、数人の女の子から「竜二君おはよう」や「竜くんおはー」などと声をかけられていた。 竜二に挨拶をしていた子達は、竜二が「おはよう」と挨拶を返すと、みんな顔を赤くして走って行ってしまう為、優也はあまり挨拶をされなかった。 それでも挨拶をされた時は、少し嬉しそうに はにかんで「おはよう」と返していた。 やっぱり竜二はモテるなぁ…などと思いながら、2人で枯れかけた桜並木の下を歩いて行く。 すると、竜二が『忘れてた!』…と言う風な顔をしながら優也の方を向いて……。
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