【第三章】

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その後、ご飯を食べ終えた俺達は食堂でしばらく話し、昼休みが終わる頃にそれぞれの教室に戻った。 流石にもう今日は授業を聞く気になれず、また窓の外を見ている事にした。 …外のグラウンドには、三年生の証である赤色のジャージに身を包んだ生徒がたくさんいた。 その時オレは……たくさんいる生徒の中から……たった一人の女生徒を見つけた。 そして俺は…その女生徒から目を離す事が出来なくなった……。 確かに、その女生徒は美しかった…。 そんなにハッキリと見えているわけではないが、 綺麗だ。 それは凄く分かった。 整った顔に、枯れ葉色の長い髪をポニーテールにしていて、遠目から見ても分かるぐらいスタイルがよかった。 …『清楚』その言葉を絵に描いた様な女生徒だった。 ただ綺麗なだけではなく、俺の中に彼女の姿が刻まれた…。 そんな感覚を感じた…。 俺は、ボケーッとその子を見ていた。 すると、不意に彼女もこっちを向く。 一瞬…本当は何秒もたっていないだろうが、俺には世界が止まったかのように感じた。 …俺は自分の顔が真っ赤になるのを感じ、慌てて顔をそむけた。 .
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