・。*君と君の尊い命*゚.

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5分程待っても呼ばれない。 他にも患者さんとかいるからね… でも、先生… 早く…! 寒いし…痛いよ… エコーのモニターで赤ちゃんを確認するまで不安でたまらないよ… 私を擦ってくれながら母もまだかと診察室に目を向ける。 やっとの事で看護師さんが私達の方へ寄ってきて 「○○さん、ごめんなさいね。 診察しましょうね。 立てるかな?」 寒さと痛みでたくさんだったけど、赤ちゃんを見ないと!という気持ちで自分で立ち上がり、 看護師さんに支えてもらいながら、心配そうに見守る母を後に診察室に向かった。 いつもと違う、一番奧の端にある診察室に通された。 下着など脱ぐ場所で看護師さんに手伝ってもらいながら、パジャマに着ていたズボンを脱ぐ。 家でつけてきたナプキンも私から出てきた水でいっぱいになっていた。 「少し血が出てるねぇ…」 私の顔は不安でいっぱいだっただろう 「先生が診てくれますからね。そこに座っててくださいね。」 看護師さんが診察椅子まで優しく誘導してくれる。 私の中のドクドクは収まらず、まだ写っていないモニターを見上げ、先生が来るのを待った。
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