僕は普通の男です

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僕(山田とおる)は普通の大学生です。親もいるし、姉貴と弟がいる。これといって取り柄もなく、ネガティブ思考。 でも周りにはたまに強がったり。 だから…そこら辺にいる男と変わらない普通の男。 『今日は成人式かぁ…なんか楽しいことあるのかなぁ…慣れないスーツきて、どっかの役人の話を聞くだけだから面倒くさいなぁ』 朝早くから下らない事を考えつつも、いつもはしない朝風呂や髪型を入念にチェックをする。 「母さ~ん会場まで車でのっけてってよ」 「母さん忙しいんだから…それにあんた自分の車あるんだから自分でいきなさいよ」 相変わらずけちな母だった。 でも、そんな母でも毎年俺の誕生日にケーキを作ってくれたり、行事ごとになると家族で何かやりたがる世話好きだった。 僕はそんな母の作るチョコレートケーキがどんな料理よりも好きだった。 会場は近いし自分の自慢の車で(青い軽)で行くことにした。
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