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「はぁ・・はぁ・・・・」
取り合えずばびゅんとわんにゃん達から遠い場所へと移動した俺と勇矢。
追いかけてきそうな勢いで檻をガタガタ震わせてたにゃんこやわんこ・・・・怖いッたらなかった・・・・
「もう当分は犬や猫に触らなくていいかなー・・・ははは・・・・」
「・・・惷・・・?・・・・どうしたの・・・?」
ぜぇぜぇと息を切らしながら壁にもたれかかる俺に勇矢が心配そうに聞いてくる。
「・・・・・面白く・・・なかった・・・・?」
「いや・・そう言うわけじゃなくってさ。なんか身の危険を感じだから・・・」
「・・・・きけん・・・?・・・可愛かったのに・・・?」
「可愛くてもッ!!!色々危険なのッ!!!見ために惑わされないで勇矢ッ!!!」
本当この子ったら・・・・ッ!!!
さっき君よがってたじゃないッ!!!
わんこやにゃんこ達に色んなところ舐められて喘いでたじゃないッ!!!
本当、自分に関しては疎いんだからなぁ~・・・
「・・・・・う、うん・・・?・・よく・・分からない・・・」
「・・・もぅっ」
何時までも俺の言ってることが分からなくて首を傾げる勇矢に俺は歩み寄ってぎゅっと抱きしめる。
幸い、夢中で来たこの場所は誰も居なくて人気も少なかった。
「・・・しゅん・・・?」
「わんこも、にゃんこも可愛いけど・・勇矢が喜んでくれるの嬉しいけど・・なんか・・なんかさ・・・」
ふてくされたような声で勇矢の肩に顔を埋める。
「大人気ないけど・・妬いちゃうよ・・・」
「・・・惷・・・焼き・・餅・・・?」
「うん。餅を焼かない意味の方ね。」
「・・うん・・・うれしい・・・・」
そう勇矢は優しく俺の耳元で囁いて俺の頭を撫でてくれる。
俺もそんな勇矢の優しさが嬉しくて埋めていた顔を上げて勇矢の唇にそっと自分の唇を当てた。
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