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「ねぇ、ロキ。聞きたいことがあるんだけどいい?」
「なに?」
「もしよかったら、ロキの前の主人だった人の事を教えてもらえないかな?
私は、彼女のようになにも出来ないけど、それでも何かしたいの
だから、彼女の事を聞いて、自分にも出来る事を見つけたいの」
ミリアの声は、何かに縋るような声だった。ミリアは、この前の事で何も出来なかった自分が、嫌で仕方なかった
「たぶん、参考にならないと思うけど…それでもいい?」
「うん」
ミリアは、揺らぎのない目でロキを見た
「そうだな…どこから話すかな…」
ロキは、果てなく広がる空を見ながら、懐かしむように話し始めた
ここから~回想~に入ります
時代は、ロキがまだ魔王にすらなっていない、まだ若い魔族の頃の話になります
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