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「甘ちゃんで結構だね。俺は、純粋な魔族じゃないから」
ロキは、これ以上言っても無駄だと思い、からかうのを止めた
「それよりも、また差し入れか?」
ロキは、ガゼルの背中を指差した
よく見るとガゼルは、背中に袋を担いでいた
「まあね」
「孤児院に差し入れして楽しいのか?」
「そういうんじゃないよ。少しでも、恩を返せたらって感じだね。一応、俺も孤児院の出身だし」
「恩ね…俺には、そういうのは分からんし、分かりたくもないな」
「さすがは、魔族だね」
ロキは、今のガゼルの一言に馬鹿にされた気がした
「だったら、魔族らしく…その荷物奪ってやろうか?」
ロキは、立ち上がり腰に挿していた剣に手を掛けた
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