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さて、人と社会が常に相関していることは分かった。
だが人と社会、どちらが働きかけて、どちらができるのかという初歩的な問いに至る。
その問いはやはり円循環しているが故に、パラドックスを生じる為、難しい。
常識的な観念――社会の構成要素である人が先立ってこそ、そこに社会が生まれる、……これは詭弁だ。
事後承諾的な事象を述べたにすぎないからだ。
その常識的な観念の否定には、そもそも人というものが何かを、皮肉だが常識的観念で、知る必要がある。
辞書を引いてみていただければよい。そこには、人とは「権利義務の主体たる人格」や「世の中の人」と記してあると思う。
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