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権利や義務は、個体では決して生じるものではない。
集合体やそれに根づく文化があってこそ、生まれるものだ。
そして、集合体やそれに根づく文化は社会と解釈できるため、人格もそれらと同様に扱うことができ、「権利義務の主体たる人格」は、社会を内包しない人を全否定するのである。
次に「世の中の人」だが、これは明らかに世の中が指すのは社会であるため、これもまた社会を内包しない人を全否定するのである。
この常識的な観念を常識的な観念で否定する矛盾によって解ることは、社会を内包しない人、即ち「個体としての人」が存在しないということである。
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