第三章

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それにしても…れいなに彼氏がいないのは意外だった。…そういえば夏美はいるんだろうか。それをすっかり忘れていた。もし夏美に彼氏がいたら…そう考えるといてもたってもいられなくなって和也に相談した。 「あのさ…夏美って彼氏いるのかな?」 「夏美はいないよ。」 「マジか?よかった…。でも好きな人とかいるんだろうな…。」 「ああ…好きな人いるって言ってたな。でもなんか片思いみたいだぞ。」 「そうなんだ…。そういえば和也って彼女できたのか?」 「実は黙ってたけどいたんだ。でもさ…俺キャプテンなってから忙しくなって全然遊べなくなって別れた…。」 「なんか悪い…。」 「いいって。気にすんな!お互い早く彼女ができたらいいな。」 その日俺は眠れなかった。夏美に好きな人がいるなんて…。いったい誰なんだろう…。 ずっとそのことばかり考えていた。
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