第三章

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あの一緒に帰った日以来れいなと喋ってない。俺は何故だかわからなかった。気になってしょうがなかった…。思い切って自分から話かけた…。 「れいな…あのさ俺なんか悪いことした?」 次の瞬間…『パン✋』 わけがわからなかった…。いきなりれいなにはたかれた。 「何すん…」 れいなが泣いていた。 「私じゃダメなの?夏美じゃなきゃダメなの?」 「え?…あの何の話を…?」 「あなたのことが好きなのよ!!バカ!!」 『ドックン…ドックン…』 心臓の音が聞こえる… 「ごめん…気付かなかった…」 「いいよ…ねぇ私じゃダメなの?…一番じゃなくてもいいの…ただ拓也のそばにいたいだけなの。夏美が一番でもいいから私と…私と付き合ってください」 「…………」 「……」 「えっと…」 「好き…」 「え!?…ン…ッ」 目をあけると俺の顔のすぐ前にれいなの顔がある。れいなの唇が俺の唇に触れている…。 抵抗しなかった。いやできなかったというのが正しいのか…。 れいなに抱き締められていた。二人の心臓の音しかは聞こえなかった。 「ごめん…」 そう言ってれいなは帰っていった…。
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