プロローグ

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俺の名前は拓也… 年齢は15歳… 今日は高校の入学式… ほとんどの生徒は学校で友達ができるか、恋人ができるか、勉強は難しいのか…などという期待と不安を胸に入学式をむかえているだろう…。 だが俺はこのとき既に一つの決意をしていた…。 『変わってやる!』 小学生のころ俺はバスケが上手かった。まあ今思えば周りが下手だっただけで自分は全く普通だったんだろう… そんなことにも気付かず中学校に入学したとき迷わずバスケ部に入部した。…期待を胸に… でもそれはすぐ絶望に変わった…。 厳しい練習と先生… 耐えられなかった… 一か月で辞めてしまった…。 そして、それと同時に体重が増えだし、中学を卒業するときには30kg増えて90kgになっていた…。 中学校の卒業式の日、式が終わって友達どうしで写真を撮り合う生徒たち。もちろん俺は誰からも誘われることなく一人ですぐに教室を出た…。きっと誰からも声をかけられないだろう…そう思っていた。だが一人のクラスメートの女子がやってきて一言「やっとお別れじゃん。ばいばいデブ!!」 俺は無視して帰った。 不思議と涙は出なかったが悔しくて体が震えていた。そのとき俺はある決意をした… 『変わってやる!』
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