第二章

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俺の努力が実り30kg減のダイエットに成功した。でもあまりの変貌に一部の生徒から無視をされ始めた。体育大会、学園祭と行事を頑張ったが、それも周りにしたら気分が悪いらしい…。 せっかく変わったのに…これじゃあ意味がない…。 悔しくて腹立たしかった。でも親友の和也や他の男友達のおかげでなんとか正常な精神状態を保った。そして冬休みになりやっと学校から開放された。クリスマスはもちろん一人…。そろそろ恋がしたい。…でも今まで人を好きになったことがない俺にとって恋愛など未知の世界だった。それ以前に異性と話すこと自体考えられなかった。 冬休みはもちろんバスケ部の練習…。そしてバスケ部の一年生だけで鍋パーティをすることになった。しかもそれは男女混合で…。 幸い俺はバスケ部の中では嫌われていなかった。そしてその鍋パーティで女子バスケ部とも仲良くなり少しだけど話すことができるようになった。その中で和也と仲がいい夏美とれいなとは特に仲良くなった。和也の提案で俺を含めた四人で初詣に行くことになった。 お正月… 四人で仲良く初詣をした。俺は夏美と和也はれいなと特に親密になった。そして帰りは二人ずつで帰ることになった。 俺は胸がドキドキして心拍数があがり何を話していいかわからなかった。…というのもいつもは和也がいたから話せただけで二人っきりなんて初めてだったからだ。 沈黙がしばらく続いていたが夏美が 「拓也さ…バスケしてるときは楽しそうだけど学校で見掛けるときは元気ないよね…。」 「え…あ…そうかな…普通だけどなあ…。」 「絶対普通じゃないよー!!…実は和也に聞いたんだけどクラスの子たちとあまりうまくいってないんでしょ」 「確かにそうかもしれないけど好き嫌いは誰だってあるだろ?」 「うーん…でも…。もしなんかあったら私に言ってね。何があっても拓也の味方だから」 「………ありがと。」 俺は顔にはださなかったが内心すごく嬉しかった。涙を必死にこらえた。それと同時に今までにない感情が自分に芽生えてきた…。 一体この感情はなんなんだろう…。
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