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自己紹介が終わり今は体育館での始業式までの休憩時間。
「あの…瑞木くん?」
「な、なんですか?橘さん…」
休憩になるやいなや橘さんが後ろを向いて話しかけてきた。
…おれ、僕に話しかけてくるなんて珍しい人だな。
「えっとね…私は外見で人を判断しないからね?それだけ。あ、移動もう始めたほうがいいよ。」
勝手に話すと返事をする間もなく橘さんは友達と教室を出ていった。
「…何今の…?」
中々に広い体育館に全校生徒が集まる。左側から一年二年三年の順に並んでいた。
「であるからして…学校生活とは………」
あぁ…校長の話が長い。だが俺は魔王には負けん!!そうこの後に我が妹の晴れ舞台があるからさ!!
俺が一人燃えていると校長の挨拶が終わった。
「続いて新入生歓迎の言葉が生徒会長の綾瀬由宇さんから送られます。」
一人の女性が三年の列から現れ壇上まで登る。
「生徒会長の綾瀬由宇です。新入生の皆さん、入学おめでとうございます。……………………」
女性らしい中庸的な声が体育館に響き渡る。
生徒会長の綾瀬由宇(あやせゆう)か…見た目の印象は大和撫子?お嬢様だな。てか実際に世界的な貿易会社綾瀬コンツェルンのご令嬢だとか…綺麗な人だしファンクラブがあるのもわかる気がする。
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