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「……はぁ~しかたないな……どこで食べるんだ?」
私は仕方なく了解すると腕を引いている祐気に声をかけた。
祐気はそれを聞くと私に微笑み、また前を向いて歩き始めた。
どうやら教える気は無いらしい。
それから少し歩くと屋上へ行くための扉の前に行った。
だが、私たちの学校は屋上への出入りは禁止なのでその扉は鍵がかかっているのだ。
「祐気そこは鍵がかかってるぞ」
「大丈夫♪ほらね!」
祐気はそういうと銀色に輝く鍵を取り出した。
そして、それを鍵口に差し込みまわすとガッチャっという音がした。
すると、祐気は得意げに扉を開けた。
「っね!職員室から持ってきてスペアキー作ったんだ!」
「まったく…。」
私が呆れていると、祐気は再び私の腕を引き屋上へと連れて行った。
そして、そこにどこから持ってきたかは不明だがレジャーシートを敷いた。
「それはどこから持ってきたんだ?」
「ん~スペアキーを持ってきたときに置いといたんだ!さあ、食べよ。」
祐気はそう言うと私をその上に座らせ自分も座った。
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