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私は、山原有華高校1年生。
最近、この世は狂っていると思う。
政治家はお世辞にも皆良いとは言えない。
学生なんて、ストレス発散はイジメだ。
こんな世界が狂ってると言わず何が狂ってるというのだ。
そして、今日もその世界が始まった。
私はまず、溜め息をはいた。
私は、1日の始まりはため息から始まる。
ため息をつき、学校の支度を初め、学校に行き、授業を受け、家に帰って来る、それが私の日常だった…。
だがその日常が、あの日壊されるとは思ってもなかった。
あれは、私が家に帰ろうとした時だった。
女子が声を小さくしてなにか話していた。
「山原さんって暗いよね、誰とも話さないし」
「本当になんかウザイよね…」
「だよね~」
そんな会話が私のクラスでなされていた。
声小さくするなら、聞こえない位にしなよ、意味ないし。
そんなことを思っていると一人の男が話しかけてきた。
「ねぇねぇ山原有華さんちょっっっといい?」
私はその男を見て、無視し、家に帰ろうとした。
「本当にちょっとだからお願い~~~~」
そう言いながら、私の腕を掴んだ。
その男は背はそこそこ高く、一般的にかっこいいと言う分類だった。
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