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「大丈夫か?
てかさ、何でここにいんの?」
「彪俄と一緒に帰りたかったから?」
何かちょっと助けてもらったからかなり意識してるんだけど。
「何で疑問系なんだよ。
待たせたな。さて、帰るか。」
クスッと笑いながら彪俄は帰る準備を始めた。
「友達と帰んねぇのかよ?」
…っ。痛いとこつかれたな。
「だって彼氏と帰っちゃったし。
あたしそんなに友達いないんだよ!知ってるでしょ?」
「ん。知ってる。
だから一人で帰るのが寂しいから俺のところに来たんだろ?」
「寂しくない!もう帰ろうよー。」
「はいはい。」
あたしは本当に昔から友達なんていなくて、高校に入って初めて親友とまで呼べる比嘉梨と出会った。
それまではずっと彪俄にくっついていたな…。
やっぱり、寂しかったから。
友達なんて、そんなに多くはいらない。
いつからか…そう思う自分がいたんだ。
「今日みたいなことがあったら、俺に言えよ。」
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