139人が本棚に入れています
本棚に追加
席についたあたし達は語り出した。
「ねぇねぇ!彪俄くんと別々のクラスでしょ?
一回も同じクラスになったことないじゃん。」
比嘉梨はあたしが彪俄のことを好きなのを知ってる。
「あたしにだって分かんないよ…。
同じクラスになりたかった…。」
あたしはうつむきながら答えた。
「まだ、告白する気はないの?」
「うん…。
告白して振られたら逆に気まずくなって今までどおり話せなくなっちゃうよ。」
「何で振られるって考えるのよ。
まだ分かんないでしょ?」
それでも告白なんて、出来ない。
幼馴染みという関係すら、壊れそうで。
今までどおり接することが出来なくなりそうで。
怖いんだ…。
「―今から始業式を始めます。
体育館へ集合して下さい。」
放送が流れ皆は体育館へと向かい始める。
「またこのことに関しては改めて話そ?
あたし達も行こっか。」
そしてあたし達も体育館へと向かい出した。
最初のコメントを投稿しよう!