3.僕は新聞屋さんでもあるのだ。

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いささかはバイクに慣れておく必要があろうと僕は、新聞屋の販売店へ向かった。 そこには丁度、翌日の新聞に入れる折込広告を準備している人が一人で黙々と作業中なのが見えた…。ただ、僕はその人を知らない為店に入るのに若干の躊躇があった。 意味もなく店の前にある自販機からジュースを一本買い店の前の道をボンヤリと眺めていると目の前を歩いてくる背の低いオジサンがいる…この人がこの店のオーナーであるのは先日あったオリエンテーションのようなもので知っていた。 「おぉ~っ、君か!早いなぁ…。」 そう言いながら寄って来るオーナー、僕は生理的に好きになれないタイプであったのだが… 「こんにちは、オリエンテーションの時に話しましたが僕は原付に慣れていないもので今から少し練習したいのですが…。」
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