僕を振り返って…

2.一人暮らし

初めての一人暮らしは大学生からだった。僕はとある街に家族に連れられてやって来た…。

途中の高速道路での揺れに酔ったのか僕は少々気持ち悪いとは感じていながらも車に積んで来た荷物を初めて住むこのアパートに荷降ろしし始めた。

父と母が随分と手際よく荷物を降ろし部屋へと次々運び込んでいく…僕はというと何気に運ぶフリをしていた。

実に気の無いことへのこの反応の悪さは今に始まったものではない…。