慌ただしい1日

5/17
前へ
/228ページ
次へ
「・・・あ・・・」  修の後ろにいたのは、『あの日』にボールを拾ってくれた少女だった。どうやら同じクラスらしい。 「な、なに?」  ここ最近女子に対する免疫力が弱くなっていた誠は少し声が上擦ってしまった。 「あ・・・ハンカチ落としたよ?」 「えっ!?」  慌てて制服のポケットを探ると、確かに朝入れてきた『エースピッチャー!』とプリントされたハンカチがなかった。
/228ページ

最初のコメントを投稿しよう!

137人が本棚に入れています
本棚に追加