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「お一人ですか?」
心地良い程澄んだ声にそちらを見上げれば、悪戯っぽくほほえむスクエア。
これはいつもの、始まりの合図。貴方と俺との、逢瀬の始業。
『ぅん…っ…//////』
今の俺の顔、かなりにやけて気持ち悪いかもしんない……ι
何か、マシュマロ……っていうお菓子を指の腹で潰した時みたいなかんじかな……。
「さて、今日は何の話をしましょうか……」
最初は、俺がスクエアに質問してばかりだった……。
遠征のこととか、お城にきたキッカケとか家族のこと……とか。
そのうち、話題も尽きてきて……。いつの頃からか、話題を探さなきゃいけなくなるまで色んな話をしてしまってた……。
『ぁ、天使の話は……?』
いつか何度か聞いたことのある質問。
最初に会った時の、スクエアの第一声を聞いてからずっと気になっていた質問。
「あぁ……。その話、ですか……。」
スクエアは目を細めて宙を見つめる。その瞳に、どこか影をみた気がして俺は何度かまばたきをしてみた。
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