50人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
そんな2人のやりとりを見ていた友人の愛がアサミをひやかす。
「アサミぃー、顔やばいにやけてるよぉ」
「だってぇ、アレはやばいでしょー!?」
うれしそうに表情を緩ませるアサミ。
「ぽんぽん??」
「...うん」
語尾にハートマークでもついているかのような甘ったるい声で、赤く染まらせた顔をさらに赤く染まらせ頷くアサミ。
「本田君って今フリーでしょ??
チャンスじゃん??」
遠回しに告白を促すアイの言葉に、アサミは首を横に振った。
「んー…、とりあえずまだ...」
「ふーん?
アサミたち、いー感じだと思うけどなぁ?」
その言葉にアサミの瞳がキラキラと輝いた。
「え!ほんとっ!?やっぱり!?」
廊下にいるマナブに視線を移すアサミ。
「あー、落ちてくんないかなぁ...アイツ」
4時限目の授業中、アサミの元に手紙が届いた。
「なに??」
「さぁ?おまえまで回してってさ」
「ふーん?」
誰よと思い、周りを見渡すとマナブと眼があった。
それ、俺!とでも言うように自身に親指を向けたマナブ。
差出人がマナブだとわかった瞬間アサミの全身が熱くなった。
...あたしに??
高鳴る鼓動で動揺する気持ちを抑え、手紙を開く。
《 ブス(笑) 》
...はっ??
最初のコメントを投稿しよう!