2人の少女

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「アタシもう疲れた。早く帰って寝たい」 サトミはため息をついた。すかさず横から答えが割り入ってくる。 「楽しくなかったの?ふぁぁぁ~」マユミも大欠伸をしながら言う。 「そうじゃなくてはしゃぎすぎて疲れたの。 ほら、負けたらみんなが考えた質問に答えなきゃいけないババ抜き。 たかがトランプゲームに大汗かいてもう一回みんなでお風呂入ったでしょ? あれが一番体に響いてるかな?」 サトミがそう言うとマユミ、アタシ、カヨは笑いをこらえクスクス出てくる声をがんばって隠していた。 アタシはみんなの代表のようにキャリーバッグをひき、ニコニコ笑った。 「だってサトミは好きな人言っちゃったもんね。学校の帰り、雨が降っていて・・・・・」 「キョウコ!!」 サトミは照りつける夕暮れに負けないど赤に顔を染めていた。 アタシ達は途中まで一緒に帰った。 といっても全員帰るための最短ルートがみんな一緒だからだ。 バス停からどんどん道を進んで行き住宅街へと入って行く。
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