2人が本棚に入れています
本棚に追加
「アタシもう疲れた。早く帰って寝たい」
サトミはため息をついた。すかさず横から答えが割り入ってくる。
「楽しくなかったの?ふぁぁぁ~」マユミも大欠伸をしながら言う。
「そうじゃなくてはしゃぎすぎて疲れたの。
ほら、負けたらみんなが考えた質問に答えなきゃいけないババ抜き。
たかがトランプゲームに大汗かいてもう一回みんなでお風呂入ったでしょ?
あれが一番体に響いてるかな?」
サトミがそう言うとマユミ、アタシ、カヨは笑いをこらえクスクス出てくる声をがんばって隠していた。
アタシはみんなの代表のようにキャリーバッグをひき、ニコニコ笑った。
「だってサトミは好きな人言っちゃったもんね。学校の帰り、雨が降っていて・・・・・」
「キョウコ!!」
サトミは照りつける夕暮れに負けないど赤に顔を染めていた。
アタシ達は途中まで一緒に帰った。
といっても全員帰るための最短ルートがみんな一緒だからだ。
バス停からどんどん道を進んで行き住宅街へと入って行く。
最初のコメントを投稿しよう!