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「その天才とは?」 「ゲームを作っていたんです。その男は。」 「ゲーム?」 「名前は《雷森鳥》!」 「雷森鳥は、葛木が作っていたゲーム。」 「雷森鳥は葛木さんが死ぬ前に作ったゲームなんです。私は葛木を見たことはありません。そのソフトを私の兄に渡したんです。その中のキャラクターに川神様がいたらしいんです。」 「わかりました。そのソフトはないんですか?」 「無いみたいです。」 「そのソフトとは何だったんでしょう?」 「それはわかりません。」 「そうですか。ありがとうございます。」 と、過去を振り返りながら木林は言った。
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