‡序章‡

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    家が燃えている… 家の中には一人の少年がいた 少年は血溜まりの上にいた 少年の目の前には両親の死体が横たわっている 少年は目の前の光景が信じられないのか、ただ呆然と前を見つめていた… その先には一人の男が立っている 左目の下には黒い三本線の傷跡が… 右腕には赤い虎の様な入れ墨があった 男が少年に近づいてくる… 男は笑っていた。見たものが恐怖するような邪悪な笑みを浮かべて 男の手には不気味な剣が握られていた… 明らかに斬るためというより削って痛めつける為にあると思えるその剣を、男は少年の前まで来ると振り上げ… 少年に向かって振り下ろした… …………… ……… … 
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