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授業が終わると奏が飛んで来た。
未亜紀は小さな声で踊り場での事を話した。
「あの本田龍一君とキッ」
奏の声の大きさに慌ててその口を手で塞いだ。
「何何?本田君がどうしたの~?」
友人達が目を輝かせて集まって来た。
「奏~」
未亜紀は頭を抱えた。
「本田君が何なのよ~」
友人がせかす。
奏は困った顔で未亜紀を見た。
その時背後から…
「俺が何?」
声がして皆一斉に振り向いた。
その視線の先には…
本田龍一が未亜紀を見つめていた。
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