AM8:00

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改めて思うと目を合わさないって一見単純そうでキツい行為だ。いや、むしろ日常的に行われていることに著しい制限が加えられることに苦痛すら感じる。死という恐怖があるが制限による煩わしさがかなりのストレスとなって俺を襲った。いつかふとしたときに目を合わせてしまわないように常に神経を尖らせなきゃならないので精神的に疲れる。まだ一時間を少し過ぎたというのにこの様だ。死神の奴は実に恐ろしいゲームを仕組んできやがる。 これからホームルームが始まる前の小会議。イライラと恐怖を携えながら出席した。
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