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「やめろ!こら!」
「ん?何だね、前川君?何を止めるんだね?」
死神が見えない校長にとって俺の必死さは奇妙に映ったに違いない。
「おぉ~っと、前川直樹。バラすなら死あるのみだぜ?まぁバラしても爺さんの運命は何も変わらんがな。キキキ。死因はくも膜下出血。何しても無駄だよ。さぁ、この世からまた一つ命が消える甘美なる瞬間を堪能しようじゃないか!」
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それから………俺は泣き叫んで倒れ込む校長を助けようと必死になった。覚えていたのはそこまで。気付いたら俺は保健室のベッドにいた。
腕時計に目をやってみると11時を指していた。
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