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「いゃ………、止めよう。今さ、某国の将軍様殺そうとしたけど止めた!俺の力なら簡単なんだぜ?な、信じた?」
「アホか!お前はどう考えても不審者だ!……………!!」
でも俺は今気付いてしまった。日の光が照っているのに奴には影がないんだ。影のない人、…………死人?いや、会話は成り立ってるぞ。じゃあ何なんだ?
「俺に鏡を向けてみな。」
言われるがままに手鏡を奴に向けてみた………写っていない!!トリック?いや、これは学生時代に買った鏡、左隅のヒビは俺の鏡って証拠をはっきりと物語っている。じゃあこいつにトリックが仕掛けられているのか?奴に触れてみた………俺の手は奴の体をすり抜けてしまった。右肩に手をやったから右肩から左隅腹部へとすり抜けた。
「…………ひぁ……。」
言葉にならない悲鳴をあげて俺はその場に座り込んでしまった。恥ずかしいが腰が抜けてしまったんだ。
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