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階段の下にいたのは俺のアパートの下の階にいるいつも早起きの一人暮らしのおばあちゃんだった。いつも朝早く起きてはアパートの周りを掃いているらしい。ありがたい存在だが今日に限っては目を合わせちゃマズいからウザい。どうやって乗り切ろうか?
とりあえず駐車場まで急いで走って、直ぐに車のエンジンをかけて無駄な接触は避けよう。
俺は急いで階段を駆け降りて駐車場へと向かった。
「あら、先生おはょ…………」
「ごめんなさい、寝坊しちゃって時間無いんだ~。」
何とか立ち止まって会話する機会を与えずに済んだ。車に乗って学校へと急いだ。
それにしても目を合わせたら死ぬなんてなんて厄介なルールなんだろう。特に体に変化は無いが……。それに細かいところが良くわからん。どうしたら良いものか……。
「困ったときの私死神頼み~。呼ばずとも来てあげちゃう俺の度量に感謝しろょ!」
突然死神は助手席に現れた。
時刻は7時になるところ。何とか30分には間に合わないと!
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