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「だからね…私自分に妹ができるなら、私も修学旅行でその子の為にロザリオを選びたかったの」
そこまで言うと、さくらさまは楓を見てふっと微笑んだ。
「それなのに、私がお姉さまとの関係なんて気にならなくなるくらいの子を見つけたと思ったら…
いきなり『妹にしてください』だもの。
私もう、どうしようってなっちゃったわ。」
楓は自分の『妹にしてください』宣言が急に恥ずかしくなり、「すいません」と謝った。
するとさくらさまはフフフと笑い話しを続けた。
「謝る事はないのよ?
私は嬉しかったんだもの。
言ったでしょ?
お姉さまとの関係なんて気にならなくなるくらいの子を見つけたって」
さくらさまはポケットから何か出すと楓に渡した。
楓の手の上には十字架のついたブレスレットが置いてあった。
「楓が次学校へ来た時、楓をお姉さまに紹介するわ。」
「えっ?」
話しが急展開すぎて頭がついていかない……
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