第一章

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「あ あの~ どうされたんですか?」 後ろから女の子に、声をかけられ、背をピコーンと伸ばしてしまう。 「道に迷っ……!!!」 か 可愛い。 体中を電流が、足の爪先から駆け巡るような感じで、僕を襲う。 「あら?あなたの組章。私と同じクラスじゃないですか! 私、 楠田美香 (クスダ ミカ)っていいます。 よろしくネ!」 美香さん……なんて可愛いんだ。 こんなに可愛い人見たことないや。 「ぼ 僕、前田貴大です。 よ よろしくお願いします!」 「よろしく! ところで、何か困った事でもあったんですか?」 「実は、道に迷ってしまって……教室への帰り道が、分からなくなってしまいました」 なんせ、この学校は、東〇ドーム4個分の敷地面積を誇っている。 迷うのも無理はないとおもう。 「じゃあ案内してあげる!私についてこーい」 「ありがとうございます!助かりました」 母さん、僕は恋をしたかもしれません。
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