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「あ あの~ どうされたんですか?」
後ろから女の子に、声をかけられ、背をピコーンと伸ばしてしまう。
「道に迷っ……!!!」
か 可愛い。
体中を電流が、足の爪先から駆け巡るような感じで、僕を襲う。
「あら?あなたの組章。私と同じクラスじゃないですか! 私、
楠田美香 (クスダ ミカ)っていいます。
よろしくネ!」
美香さん……なんて可愛いんだ。
こんなに可愛い人見たことないや。
「ぼ 僕、前田貴大です。 よ よろしくお願いします!」
「よろしく! ところで、何か困った事でもあったんですか?」
「実は、道に迷ってしまって……教室への帰り道が、分からなくなってしまいました」
なんせ、この学校は、東〇ドーム4個分の敷地面積を誇っている。
迷うのも無理はないとおもう。
「じゃあ案内してあげる!私についてこーい」
「ありがとうございます!助かりました」
母さん、僕は恋をしたかもしれません。
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