-ある都会の風景-

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ふらふらとした足取りで何度もコケそうになりながらも、家にたどり着く。 着いた!と思って安心した瞬間、玄関に足を引っかけてドタッと転ぶ。 「…痛ったー」 いかん、飲みすぎだ。 もう今日はシャワーだけ軽く浴びてさっさと寝よう。 ふらふらとした足取りで部屋の中に入ると、電話の留守電がピコピコ点滅してるのに気付いた。 「…んー。誰よー?」 独り言を呟きながら、再生ボタンを押す。 『…ピッー。メッセージヲ、サイセイシマス』 『もしもーし?紗菜?芙美でーす!夏休みに同窓会があるから、紗菜も帰ってこーい!て電話なんだけど、留守かい!…ま、いーや。明日電話ちょうだいねー』 『もしもし、紗菜?お母ちゃんだけど!あんたまだ帰ってないの?遊ぶのも程々にしなさい!…とりあえず話があるから明日起きたら電話しなさいね』 「…二人とも留守電なのに騒がしいな(笑)」 ククッと笑いを噛みしめて、シャワーを浴びてベッドに潜り込む。 「…明日の任務は二人に電話ね…」 明日の課題を一人で呟き、大きな欠伸をしてそのまま深い眠りについた。
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