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ニア『まっちゃーん!ねぇまっちゃーーーん!!』
うるせぇ!
さっきから半笑いでマッチャンマッチャン言いやがる。
こんな奴はシカトだ。
ニア『マッチャンってば!シカトしないでよ!!』
くそが。マッチャンマッチャン言いだしてから敬語やめやがった。
…なんだよ?
ニア『こんな最初の街でいつまでプラプラしてるの?早く魔王退治しに行こうよ!』
えっ?…ってかホントに魔王っているの?ここスゲー平和そうじゃん。
ニア『いるに決まってるでしょ!魔王が現れてから大人しかったモンスターが暴れだして大変なんだから!』
…へぇー。でも俺じゃなくてよくね?
ニア『勇者じゃない!勇者は魔王を退治するものなの!!決まりなの!ルールなの!絶対なの!!』
…じゃあ仮に勇者が魔王を退治しなきゃいけないとしても、なんで俺?
俺ただの平社員だよ?しかも工場勤務だよ?
別に他の人に勇者やってもらえば良いじゃない。
あっ。ほら!あの兄ちゃんなんかどうだ!?勇者っぽい顔してるぞ!!
ニア『だーかーらー!勇者はマッチャンなの!これは変えられないの!』
…なんで?
ニア『じゃあ聞くけどマッチャン。なんで空は青いの?雲は白いの?なんでお腹が空くの?…つまりそうゆう事よ。』
いやまったく訳が分からない。
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