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ともあれ僕が勇者なのは確定で魔王退治に行かなくてはならないようです。
ヤダって言ったら氏ねって言われました。
でもまぁ勇者ってのも悪くないかなぁ~。
ガキの頃は良く木の棒振り回して勇者ごっこなんかやってたなぁ…
…まてよ。
もしかしたら俺は生まれながらにして勇者だったのかもしれない。
そうだ!それが今になって開花したんだ!!
良し!!ニア!魔王はどこだ!?勇者様が成敗してくれる!!
…いきなり叫んでマッチャンは街の外に走っていきました。
いきなりの事に唖然とするニアことアタシ。
ニア『ちょ!ちょっと待ってよ!!一人じゃ危ないってばぁーー!』
街の外に飛び出した俺は一匹のモンスターと対峙していた。
…ふっふっふ。アホ顔したザコモンスターめ!
覚醒した勇者様の剣の錆となれい!!
ヒデブッ
…いってぇぇぇ!!!
ちょーいてぇ!!!
ヒデブッって言っちゃった!生まれて初めて言っちゃった!
ぅあっ!ちょっ…待っ…ゴメン!まじゴメン!!
…あっ。俺死んだ。
『ボヤ!』
ボヤ?えっ何?火事??あっ…俺生きてる。
目の前でさっきまで対峙していたモンスターが火に包まれている。
少したつとモンスターは消え替わりに少しばかりのお金が落ちていた。
ニア『マッチャンだいじょぶ!?いきなり一人で飛び出すからだよ!!』
あ…ありがとう。
…ところでさっきの火ってお前?どうやったの?ボヤって??
ニア『え?見た事ない?魔法だよ。ちなみにボヤは炎系の下級魔法だよ。』
ボヤ…小火?ねぇねぇ。ちなみにその炎系の魔法の中級魔法って火事?
ニア『えっ?ボヤは知らないのにカジは知ってるんだ…ってねぇ。何笑ってんの?』
…ブフッ…ボヤって…魔法の名前がボヤって…ダメだ…俺にはそんな恥ずかしい魔法唱えられねぇ!!
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