きんぎょ

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小学三年の夏、 私はペットショップで錦鯉をさらに小さくしたような金魚にみとれていた。 白い体に朱色の斑点のあるその金魚がたちまち欲しくなった。 当時の私は親にも滅多におねだりすることなどなかった。 だから、欲しいといえばすんなり手に入れることができた。 私はそのミニ錦鯉を、妹は竜金というヒラヒラした尾をもつ金魚を手に入れた。
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