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『チッ…遅かったか…』
未だ霧の中にたたずむ少年や、凍り付けとなった部下達を見る。
『…えげつないな…
6才そこそこのガキが覚醒する事はまず無いにしろ、ここまで力があるなんて…
しかも氷の黒羽…?
そんなの聞いた事ねーし…
おまけに、現黒天の部下を…こうもあっさり…』
凍り付けとなった部下達に視線をやり、やりきれないといった表情を浮かべている。
『…ルーイの所に帰るんだ…ルーイの所に…』
霧の晴れてきたその場には、先程までの外見からは、想像もつかない程、変ってしまった少年が立って居た。
『…褐色の肌…黒髪…黒目…漆黒の羽…
…おいおい…まさか覚醒?
冗談だろ…おい…』
男は困ったような表情を浮かべ、額にじんわりと汗を浮かべて居た。
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