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『…良い子だね……
ミスティア…計測機……』
『ここに…』
小さな機械を頬傷のある男に渡すと、男はそれを受け取り少女の羽に当てた。
『…水か…
おかしいな…ある程度クラス分けをしてあるはずだが…
まぁいい…水の間に連れて行け…』
頬傷のある男の言葉で、1人の男が少女の腕を掴み扉の方へと歩き出した。
『…?
何処行くの?』
『皆とお別れをしなさい…
君はここから新しい家へと移り変わり大人になるための勉強をするんだ…
他の子も…さっきの検査をするから、君と同じ場所に行く子も居るかも知れないがね…』
頬傷の男は少女に穏やかに話すと、男に早く部屋を出て行くよう合図した。
『え?
…アタシ皆と居たい
ダメなの…?
アタシまだここに居たいよ!!』
少女は泣きながら皆の方に手を伸ばし、男に引きずられながら部屋の外へと消えて行った。
『リリア!?』
『アズビス駄目だ!!』
アズビスがリリアと呼ぶ先程連れて行かれた少女の後を追おうとするが、あっけなくミスティアに捕まってしまった。
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