12人が本棚に入れています
本棚に追加
『君も検査するからね…
羽見せてくれるかな』
『離せよ!
リリアを何処にやるつもりなんだ!』
『僕の話し聞いてたかい?
それにさっきの女の子は、大人になるための試練を受けに行くんだ…
まぁ…君も受けるけどね…』
『なんだよそれ!
そんなの聞いた事ない!』
『いい加減聞き分けろよ…こっちだって手荒な事は極力したくないんだからさ』
『うッ!?』
言い終わると同時に、アズビスの首に手刀を当て、ぐったりとしたアズビスの羽を優しく掴み計測し、男に渡す。
『風の間…あと任せる…
お前らもボサッとしてんな!
さっさと全員の検査済せろ!』
『はッ!』
男は敬礼をし、アズビスを連れ部屋を出る。
他の者は一斉に、悲鳴をあげる子供達を捕まえ、検査をしては部屋から連れ出すを繰り返した。
『ラフィスさん!ラフィスさん何処だよ!助けてよーッ!!』
『離してー----!!』
『嫌だ!行きたくないー--!!!』
『ごめんね…ごめんね…』
1人入口の外の壁に寄り掛かり耳を押さえ泣いて居る女。
最初のコメントを投稿しよう!