96人が本棚に入れています
本棚に追加
◆
海は綺麗だ
俺は目の前の海を見ていた
しかし学校の敷地内で海が見れるとは
公園の森を抜けた先には海が広がっていた
俺は腕時計を見る
「迎えの人来ないな…」
あれから1時間
天候は曇り
「おい!そこで何をしている!?」
後ろから声が響く
振り返ると赤髪の男がいた
白い上着に黒いズボン
恐らく生徒だろう
「人を待ってるんだ」
恐らく侵入者と勘違いしてるんだろう
向こうは制服
こっちは私服
無理もない
「名前は!?」
男は腰に付けた無線機を持つ
「ライト…ライト・アーガイル」
「ライト・アーガイル…ね」
男は無線機に話し掛ける
「OK…確認がとれた。俺の名前はグレン。グレン・アルバーグ」
それを聞いた俺はハッとするしかなかった
「グレン…アルバーグ!」
見つけた!
中から黒い感情が溢れる
「フッフッフッ…」
「どうした?」
赤髪の男は近づく
「残念だ…」
赤髪の男は首を傾げる
「残念だよ…グレン・アルバーグ」
◆
暗い廊下
窓は無く電気が途切れ途切れに光っている
カタカタカタ
パソコンを叩く音が少しながらも聞こえた
強大なモニターには赤髪の男と銀髪の男が写っている
「魔術行為を確認しました」
ふとパソコンを叩いていた女性が男に話し掛ける
「しかし爺さんも嫌な事をする」
男は退屈そうにモニターを見ていた
「さて…」
男はそう言うと立ち上がる
「どちらへ…?」
パソコンを叩きながら女性は話し掛ける
「気分が悪い…外の風吸ってくる」
男はそう言うと部屋を出て行った
最初のコメントを投稿しよう!