第Ⅰ章~転入生~

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今蹴り飛ばした相手が 今消えた剣を構えていた 「reload」 相手の声が聞こえた途端に ガシャン という音がした 今の音はこれで2回目 消えた後になったし 今もなった reload(リロード) 装填を意味する言葉 (だがアイツは拳銃を持っていない) グレンは構える 「reload」 (まただ!何の音だ) グレンは辺りを目だけで探る ガシャン (周りからでは無く目の前から!?) 目の前には1人しかいなかった 相手は剣を右手一本で持ち剣の横を左手の甲を滑らす 腰は低く膝を曲げ構えていた すると剣の鍔の辺りから金色の何かが吐き出された 対峙している距離はおよそ五メートル グレンは目を凝らすも何かは分からなかった (何だ…あれ) 金色の何か 銃の様な装填音 (まさか!?) 「stance」 相手は声を発する (スタンスか……だがこれで決まった) 相手は左手を広げた すると相手の左手に光が集まり形をかたどっていく まるでコンピューター画像でも見ているかの様に 光は線に 線は形に 形は剣に 色が付けられパーツは元から有るように集まり力を造る それは右手に有る日本刀の様な形とは違い西洋剣の様に両刃の剣 だが形がおかしい 鍔が横に長い普通なら五センチ位だがアレは30センチはある そして横に長い鍔から下にまるで弾倉の様な何かがある まるでフォークを逆さに持っている様だ 「reload」 (まただ…) 今度は二重に音が響く すると左手に握られているモノから金色の形をしたものが二個吐き出された
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