第Ⅱ章~日常

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ライトは一段一段階段を登る 「待って!ライト君待って!」 後ろからのマイの呼びかけを無視しながら階段を登る しかしマイは諦めずにライトの後を追う マイはライトの後を追うと屋上にたどり着く 「何か…用ですか」 フェンスの近く ライトはフェンスに寄りかかりながらマイを睨んでいた 「ライト君…一緒にご飯食べよう?」 「それは…哀れみですか?」 「そんな!」 彼女の意志は違うのだろうがライトには分からないのだ 「貴女も心の中では俺を馬鹿にしているのでしょう?…魔術しか使えない俺を」 それはライトの闇 「違う!」 「違うものか!!…魔法を使える奴はいつも俺を馬鹿にする!もぅ何度も見てきた……もぅ沢山だ!」 ライトが右手をフェンスに当てる それが合図となり空には無数の武器が連なる 矛先はマイに 「違う!私は違う!」 マイは必死に否定するも彼には届かない 「止めろ…」 マイの後ろに連なる影は口を開き彼女を引き離す 「グレン君!」 赤くまさしく紅蓮の様な髪を揺らしながらグレンはマイをライトから引き離す 「流石投影魔術師だ」 「お前も馬鹿にしに来たのか」 「いや…昼寝の邪魔」 「…グレン…何をしている」 グレンは後方からの声に顔を向ける 「ゼロか…」 「ゼロ君…」 「ゼロ!」 「グレンとマイさんは下がっていて」 「んじゃ…」 グレンは下がりゼロは前に出る 「ゼロ・シュタッド」 「ゼロ君!お願い…彼を助けてあげて…」 その言葉と同時に彼に向け武器は発射された
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