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「それが本当なら驚きだな…」
「本当だよ!だから…自分が魔術師な事に悲しまないで…」
「なら…証拠を見せて下さい…貴女が本当に魔術師なら…」
すると彼女は黙り込む
今までの普通の生活を捨ててまで自分が魔術師と言わなければならない
下手をしたら友達もいなくなるだろう
「少し…考えさせて」
「……分かりました」
「なら…期限は明日の魔法の授業まで…そして拒否…もしくは魔法が使えたなら…」
「なら…?」
ライトは彼女を見据え言葉を紡ぐ
「今後一切…僕に近付かないで下さい」
そう言うとライトは立ち上がり屋上を後にした
1人残された彼女は何を思うのだろう
◆
放課後
「おい!お前魔術師なんだってな?」
そう言って近付いてきたのは名前さえ知らないやつだった
クラスから逃げ出す様に出てきたライトに話しかけて来た
「……誰?……」
「俺の名前はアッシュ。アッシュ・ロバート」
灰色の髪
金色の目
身長はおよそ170センチ
ゼロやグレンと同じ位だろう
そしてライトより少し大きい
「魔術師ねぇ…」
アッシュは見下している
「何か用ですか…?」
「いや…用は無いが…噂の落ちこぼれ転入生を見物しに来た」
明らかにアッシュはライトを見下していた
「そうですか…」
するとライトは相手の首を持ち上げる
「てめぇ……何しやがる…」
ライトは相手を睨み付ける
そして相手を壁に叩きつける
「魔術師だからって侮らないで下さい。魔術師だって貴方は殺せますから」
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