96人が本棚に入れています
本棚に追加
「がは…苦しい…」
アッシュは悶え苦しんでいる
だがライトは手を話そうとしなかった
「待てよ。」
ライトの後ろから声が響きライトは顔を向ける
「グレン…」
赤い髪を揺らしライトを見据える
ライトは手を離しアッシュは尻餅を付きライトを睨む
「魔術師野郎が…!」
ライトは相手を見下しアッシュの首を締める
そして壁に強く叩きつける
「本当に殺せますから…」
今さっき以上に首を強く絞める
「止めろ!」
グレンは2人の間に割ってはいる
ライトは突き飛ばされ壁に激突する
「邪魔するな…」
ライトはグレンを睨む
「嫌だね…邪魔してやる」
「2人共止めて」
2人の間にマイが止めに入る
すると2人は睨み合うのを止めてライトは昇降口に足を向けグレンはアッシュに体を向ける
ライトの後ろからは彼を蔑む声が響き誰も彼を追う者は居なかった
「魔術師野郎が…」
「きっと嫉妬しているのよ」
その声はライトを傷つけ彼を闇に突き落とす
◆
夕日に照らされた部屋には2人の影が写る
「おい…どうするんだ?ライト…」
片方の髪は紅蓮の様に赤く
片方の髪は氷雪の様に青く
「心配ないだろう。あいつはただ苛ついているだけ…」
「ゼロ…」
「どうした…グレン…」
ゼロはグレンに顔を向ける
「俺…あいつを放っておけねぇよ…」
「確かにな…だが手出しは今はダメだ」
「だけどよ…」
「学園長の命令だ…」
「分かったよ…」
最初のコメントを投稿しよう!