第Ⅰ章~転入生~

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「済んだのかね?」 「はい」 「それでは…ようこそ我が学校へ。我が校は君を歓迎するよ。ライト・アーガイル君」 老人は手をこちら側に差し出して来た 俺は差し出して来た手を握る 「こちらこそ……」 そして頭を下げる 目の前の老人は笑顔を崩さずこちらの手を痛い位に締め付ける 老人は手を離し真顔でこちらを睨む 「さて…君は何故この学校に来たのかね?アーガイル君」 「何故…と言いますと?」 「君は何故この世界兵士養成訓練学校に来たのかね?」 老人は言い直す 「あの…仰ってる意味が分からないんですけど…」 「アーガイル家は何故この学校に来たのかね?」 「なるほど…あの家の話ですか…」 「君の家は「あの家は関係ありません!!」 老人の言葉を遮り意見を押し通す 「君の意志は分かった…」 少しの沈黙が流れる 老人は背中を翻す そして歩いて行く 俺は着いて行くしかなかった 「もし…」 老人に話し掛ける 「もし?」 「もし名前の通りになってしまったらどうします?」
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