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中は丁寧に掃除されていた
芝生が斜めに伸びその真ん中に池がある造りだ
俺は右に進む
公園の中にも人はいなかった
ここまで人がいないとかえって不気味だ
まぁ今の俺にはありがたいが
少し歩くと森が見えてきた
風がざわつき木々が揺れる
池に幾重にも波紋が揺れ周りが騒がしくなり始めた
「嵐が来そうだ…」
空は次第に天候を崩していき雲が何重にも重なり始めた
しかし
唐突に風が止んだ
周りは騒ぎを忘れ静かになった
「嵐の前の静けさ…ってやつか」
◆
雲は何重にも重なり目の前を覆い尽くしていた
稲光さえ見え始め迫り来る嵐を教えていた
窓際に立ち目深にフードを被りその人は立っている
膝下まで届きそうな少しボサボサの髭で老人と分かる
「さて…先ずはアーガイル家の片鱗…お手並み拝見といこうかの…」
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