メガネフェティシズム

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私、メガネが好きなんです。 インタビュアー(ファッションとしてお好きなんですか?) いえ、メガネを愛しているんです。 (それくらい好きだと?) おかしいと思われるかも知れませんが、本当に愛しているんです。 メガネを掛けている男性が好きだとか、おしゃれとして伊達メガネを掛けるとか、そういったことではないんです。 (今あなたはメガネを掛けていませんが、ご自身では使用されることはありませんか?) 人前で掛けることはありませんよ。 (なぜですか?) なぜって… それは私にとっては自慰行為だからですよ。 言わせないで下さいよ、こんなこと。 (というと、あなたにとってメガネとは性的な対象だということですか?) そうですね。 (そういった兆候はいつ頃からありましたか?) 確信したのは…中学の時でした。 初恋は銀縁メガネをかけたバスケ部の先輩で。 先輩に会うために部活をしていたようなものです。 その頃はまだ純粋にその先輩に恋しているつもりでした。 でもある日、練習中に他の人がはじいたボールがその先輩の顔面に当たって…。 先輩はそのまま保健室へ。 次の日、先輩はコンタクトにしてきました。 ショックでした。 先輩に対して何のときめきも感じなくなっていたんです。 いえ、それよりショックだったのは、あの銀縁メガネに会えないこと! 私は先輩ではなく、先輩の銀縁メガネに恋をしていたんです。 その時にはっきりとわかったんです。 私は男性よりもメガネが好きなんです。 多分、これは性癖といった類に含まれるんだと思います。
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